ゆめにっき
あちこち枝を切り落とされて登りにくい
背の高い木、大木というわけではなくて
ただ人の足場となる短く切りおとされた枝の跡を
点々とたずさえた細くてはげあがった木
そんな木をふたり登っていた。
天まで届くかと思われたその木は
登り始めた頃こそそう思っていたが。
意外と早くにその頂を見せてくれた。
よく考えて見れば登る前にも
この木が天まで続いてない事は
わかったのかもしれない。
今いる所から地上を見下ろせば
筆舌に尽くしがたいほどの微妙さを
もつ高さにいた。田んぼと農家が見えた。
この木を降りようそう思って
振り返ると、一緒に登っていた奴が
バイクの後ろに乗れという。
どうやらこいつの家に行くことが目的だったらしい。
『行き方を忘れた』などと言い訳がましく言うと
言われたとおり後輪にまたがった。
自転車で二人のりするように。これはバイクでなかったか。
足をかけた車軸の部分は先まで足をかけていた
木の枝そのものだった、バイクなんだろうか。
そう思うやいなや二つの車輪は幹を一気に駆け上がる。
頂を飛び越え宙に舞った。あんまりにも怖かったんで
しがみついた。自分の体が空の中に溶け込んでいく。
気づくと田んぼの中に投げ出されていた。
そこは木から見下ろした場所とは違うようだった。
で、目が覚めた朝方に。
もう一度寝ようと思ったけれど。
夢の意味するところがあまりにも
手にとるようにわかったので。
眠れなくなった。
最近見た夢のなかじゃ貴重なものに思えたので
とりあえず日記につけておこう。
背の高い木、大木というわけではなくて
ただ人の足場となる短く切りおとされた枝の跡を
点々とたずさえた細くてはげあがった木
そんな木をふたり登っていた。
天まで届くかと思われたその木は
登り始めた頃こそそう思っていたが。
意外と早くにその頂を見せてくれた。
よく考えて見れば登る前にも
この木が天まで続いてない事は
わかったのかもしれない。
今いる所から地上を見下ろせば
筆舌に尽くしがたいほどの微妙さを
もつ高さにいた。田んぼと農家が見えた。
この木を降りようそう思って
振り返ると、一緒に登っていた奴が
バイクの後ろに乗れという。
どうやらこいつの家に行くことが目的だったらしい。
『行き方を忘れた』などと言い訳がましく言うと
言われたとおり後輪にまたがった。
自転車で二人のりするように。これはバイクでなかったか。
足をかけた車軸の部分は先まで足をかけていた
木の枝そのものだった、バイクなんだろうか。
そう思うやいなや二つの車輪は幹を一気に駆け上がる。
頂を飛び越え宙に舞った。あんまりにも怖かったんで
しがみついた。自分の体が空の中に溶け込んでいく。
気づくと田んぼの中に投げ出されていた。
そこは木から見下ろした場所とは違うようだった。
で、目が覚めた朝方に。
もう一度寝ようと思ったけれど。
夢の意味するところがあまりにも
手にとるようにわかったので。
眠れなくなった。
最近見た夢のなかじゃ貴重なものに思えたので
とりあえず日記につけておこう。


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